『フードジャーニー』を読まれた方のメッセージを少しずつお届けしていきます。皆さん、ありがとうございます!
 

『フードジャーニー』では様々な切り口から、身体や生命の本質、長い歴史の中で脈々と息づくストーリーなどに触れていきます。

その中で、生命はそれを養う力や心地よさを常に求め続けていることが明らかにされます。それは個やアタマの力では決して抗えないものであるように感じます。

私自身、数年前から自給分の米や大豆づくりを始め、最近では味噌、醤油、納豆などの発酵食にも挑戦しています。

『フードジャーニー』の視点からすると、最近の私自身に起きていることは、ひょっとしたら身体や生命のはたらき、そこからの引きなのかもしれません。

これからも農や食に関わり続けると思いますが、私自身は身体や生命のはたらきを自覚しながら、健やかに機嫌よく居ることを大事にしていきたいと思っています。

長沼さんの静かなまなざしが感じられる『フードジャーニー』。身体や生命のはたらきが目覚めるきっかけになるかもしれません。

大谷健(百姓“見習い”)

食べるということは生命の営みに必要なエネルギーを取り込むこと。

しかし、単なる「栄養補給のため」と思って食べる人は少ないだろう。

食べることは「幸せ」「幸福感」を味わうこと。それは生きることに直結する。 またその逆のベクトルにも 食べる→幸せ→生きる……それがよく分かる内容で、食べることの意味が再構築できた。

また、生きるための「食」の視点から人類の歴史を再確認する事もでき、彼らが身につけた生きるための知恵のおかげで今の我々が存在できていることに改めて感謝の念が浮かんだ。

前川憲大(理学療法士)

私たちはいつのまにか多くの「思い込み」を抱えながら日々を生きている。

その「思い込み」に至る魔法の因果に気づかぬまま、新しい魔法に晒されては互いに世界を狭く縛りあってることに無自覚であることが多い。

長沼さんの『フードジャーニー』は私たちに古来からかけられていた魔法を「歴史的」にも「科学的」にも明晰な文体で細胞レベルから解くことのできる画期的な一冊となっている。

新しい時代を迎える今こそ、本書を通して自分へと繋がる生命としての旅を追体験する事で、幾重にも折り重なった「思い込み」を解き、心身の伸びやかな拡がりを獲得する事で私たち日本人が忘れてかけていた「記憶」と「希望」を再発見することができるのではないでしょうか。

井島健至(カメラマン)

現在の私たちの世の中でどのようにして健康を維持するかを考えた場合、日本あるいは世界に住む方の健康維持の情報を入手してそれを活用しようとするのが、私を含め多くの方がとる手法ではないでしょうか。

いわゆる学術論文や学会活動もその手法で成立しているといって良いでしょう。これを別の言葉で言い現わせば、「横に広がるネットワーク」と言えるかもしれません。このネットワークの特徴は、双方向性で成長したり変化したりすることにあります。

しかし、Food Journeyでは、歴史的な観点(縦方向のネットワーク)からもヒトと自然の成り立ちについて考察しています。

この縦方向のネットワークは、双方向性ではなく、文献的考察と想像を駆使して作られる「創造」の産物です。

従ってこの書物は長沼敬憲氏の夢の旅行と呼べる書物で、批判的な目を持たず著者の旅を楽しむことが大切です。

私も長沼氏の夢の旅行にご一緒させていただいた読者として、「楽しい旅だ」という感想を皆さんにお伝えしたいと思います。

佐古田三郎(医師)

都会でのパターン化された暮らしの中で「自己の喪失」に苦しむ人たちが、たくさんの時間とお金を費やして「自分探し」に必死になっています。

でも、意外と答えは目の前の【食】という日常の行為にあるかもしれません。

そして、その切り口から導き出される「自分」とは、誰に対しても平等に開かれ、全ての人と分かち合うことのできる「自分」だったりします。

そんなステキな物語がこの本「フードジャーニー」には描かれています。ぜひお読み頂ければと思います。

木戸寛孝(コンセプトデザイナー)

食べることの意味合いを、歴史、進化、旅、信仰、栄養といった観点から、分かりやすい言葉を利用して説明してくれている書籍です。

科学的なこと(見えるセカイ)と、非科学的なこと(見えないセカイ)とがバランスよく配置されていて、あっという間に読み終えてしまいました。

食べることだけでなく、いろいろなことにも共通する世界観みたいなものも感じました。言葉にするのは難しいですが。

ともあれ、食べることは誰もに必要なこと。本書は食べることの意味を改めて考えみるきっかけ、ひいては、読者の世界観を変化させるきっかけになると思います。

金尚弘(京都大学工学研究科助教)

長沼さんから「フードジャーニー」の構想を聞いたのはもう5年位前のことです。

それ以来ずっと待っていた本を真っ先に読ませていただくことが出来ました。

当時の私はただただ本やネットからの知識だけでマクロビオティックやビーガンの考え方に傾倒し、どこか「義務」のような感覚で「和食、菜食にしなければ!」と人生で初めて食生活の大切さと向き合っていました。

ところが周囲に薦めてみてもほとんど受け入れてもらえず…。理解も得られずに、今にしてみればずいぶんと『窮屈』に食と向き合っていました。

そんな折にフードジャーニーで知ったのは「(世界と比して)独特な文化、食生活を育んだ日本人」という存在。

私達の祖先はアフリカからの長い長い旅の果てにたどり着いた水の豊富な塩に事欠かない島「日本」で世界基準とは違う食、つまり「米」を主食とし、大豆や塩からなる発酵食品で生きてきた民族であり、和食や菜食のような食生活は本当はとっても「自然な流れ」として受け継がれてきたことを知りました。

「そうか!日本人は和食のような独特な食文化を栄養のために受け継いだのではなく、空気のように自然に受け継がれてきたんだ!」

戦後70年はそんな食文化もずいぶんと後退したかもしれません。それを100%復興するのはもう無理かもしれません。

ですが、ごくごく自然に受け継がれてきた伝統食が今の私達のルーツであり、決してその長い歴史を簡単に消すべきではないんだなと教えられました。

栄養素主義や頭でっかちなイデオロギーで食を考えるのではなく、この本を通して皆さんにも歴史を旅しながら「食」について考えてもらえたらこの本のファンとして嬉しいです。

 野口久美子(主婦)

海外を拠点として約15年、人生の約半分を海外で過ごしていますが、どこに国にいても ‘日本人’というだけで、人々の関心度が格段に高まります。

特に、現在住んでいるフランスでは日本に対する関心度の高さに驚かされます。 マンガ、アニメ、ゲームといったサブカルチャー的な面から、三島由紀夫、大島渚などの映画、小説、和食、言語……。 

そして必ず聞かれるのが、

『どうして日本人は災害時になっても、暴動の一つすら起きないの?』
『どうして日本人はクリスマスとお正月と節分を一緒に祝うの?』
『どうして日本人はみんな親切で優しくて、礼儀正しいの?』

という精神性の面に対する質問。私自身がその質問に対する答えを持ち合わせておらず、毎回回答に困っていました。

この「フードジャーニー」を拝読させて頂き、上記のすべての質問に対する答えを見つけられた気がしました。

日本人である私自身が知り得なかった、日本という国の成り立ち、背景、歴史。そしてどのように他人、ひいては他国と関わってきたのか。

2020年のオリンピックに向けて、言語や公共の施設、公共の交通機関など、様々な場面で海外の方との接触が増えるであろうと予想され、準備が進められている印象を受けます。

が、本当に準備を進めるべきは私たちが忘れている、もしくは学校教育では教わってこなかった私たち日本人の精神性・文化がどこからきて、どのように成り立っているのか? 私たち自身が自分の事、日本人の事、日本という国の事を説明できるようになることなのではないかと私は考えています。

「フードジャーニー」を読めば、私たちが踊らされるように従ってきた欧米志向、崇拝といったものから、やっと抜けられるような気がします。

大柿恵美子(投資家)

ひと言でいうなら「人はどこから来て、何を食べてきたのか?」というテーマを深く解き明かしている本です。

しかし、一般の進化論的な話ではありません。「食」という、こんな身近なテーマが、これほどまでに深く、あらゆる物と繋がっていることに驚かされます。しかも、面白く、分かりやすいので、驚いたり、納得したり、終始ワクワクしながら読むことができるはずです。

古来、生物は生きるために食べ、食べるために行動し、よりよく食べるために体を進化させてきました。つまり、「食べもの」=「命」であるわけです。

我々人間も、はるか昔は、食べることを根底に生活が形作られていた時代が長くあります。そして、その営みが、地域独特の風土を醸し出し、文化を生み、文明を作り出してきました。その視点から見ると、人類の悠久の歴史の根底には「食」があることが分かります。

また、動物が生きるために摂取する「食べ物」は、その地域の植生によって決まります。植生は気候によって左右され、気候は地球の環境によって作りだされ、地球は宇宙の法則によって動かされ、宇宙は・・・・

ミクロ的には、食べ物によって体が作られ、体を動かすエネルギーを得るため臓器が動き、臓器を動かしているのは細胞であり、その細胞ひとつひとつが生きるためのエネルギーを生み出だしています。

ですから、ある意味、細胞から宇宙まで、形ある世界、この空間は全て「食」によって繋がっているともいえるわけです。

つまり、歴史と宇宙、時間と空間、別々に思えるすべてが「食」で繋がっていることに気づかされます。そして、自分の中に、人類の歴史があり、宇宙があることを実感させてもらえます。

また「食事」をひも解いていくと、私たちは、腸の中の菌との共生によって成り立っており、あらゆる菌との共生こそが、絶妙な調和を生み出していることが分かります。その姿をみると、「世界平和の根底も腸内環境にあるのではないか」、そんな壮大な、ある意味、細密な思いを抱いてしまうのは私だけでしょうか。

古文書、歴史学、哲学、医学、生物学、文化人類学、自然科学・・・・ありとあらゆる事例、文例から「食」の本質を掘り下げ、仮説や可能性も含めて、分かりやすく見せてくれています。

でも、面白いことは、これだけ論を重ねていながら、最終的に理解するしない、受け取る取らないを、「エビデンス」による説得ではなく、「読者のセンス」に任せているあたりが、著者・長沼さんの懐の深を感じます。

長島光明(菜食のライフキャリアアドバイザー)