作品の背景

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これまで医療、健康、生命科学、食などの分野を中心に取材を続け、「身体」と「生命」をテーマにした書籍の編集に携わってきました。

 「フードジャーニー」はそうした活動の集大成として、2013年頃より取材を本格化。取材内容をセミナーなどの場でシェアしつつ、2017年末から執筆に取りかかり、2018年7月に脱稿しました。

制作期間は足かけ5年に及びますが、根底にあるテーマは20代の頃より思い描いてきた世界観そのもの。本書で取り上げた内容のいくつかは、すでにその当時に関連書を読むことで構想されてきました。

その意味では構想20年、制作5年の大作が「フードジャーニー」です。笑。

この作品を取材・執筆するなかで大事にしてきたのは、「さまざまな学問・研究の壁を取り払い、よりボーダレスな形で世界を見つめる《まなざし》を構築する」ということ。

複雑精妙なヒトという生き物を対象とし、ヒトが生きてきたこの世界(地球)を作品の舞台に据えている以上、一つの分野には収まりきらない多層的な構成にならざるをえないことはもとより承知していました。

ただ、実際に完成をむかえたいま、「この形でしか描けなかった」という思いを一層強くしています。それゆえに見えてきたのが、身体の内と外、ミクロとマクロをつなげる、文字通りグローバルな視点(=生体コミュニケーション論)であると改めて感じます。

今後は書籍化を目指しつつ、多メディア化する時流をふまえ、ネット媒体での情報発信、とりわけ映像化を視野に入れた活動へとステップを進めたいと思っています。

活字の世界で生きてきた著者が映像化を意図するのは、それが活字を超え、世界に広く発信できるベースとなりえるから。
アイデンティティの構築を土台作りとしてきたこともあり、今回は日本列島での先人たちの営みを軸に据えた「フードジャーニー・日本版」の体裁をとりましたが、テーマそのものは世界に通じる普遍性を持った内容であると自負します。

ファーストステップとしてテスト販売もスタートさせましたので、興味のある方はぜひお問い合わせください。ご一読し、感想をいただければ、とても嬉しく思います。

 

目次

Contents
#1 食べるために生きてきた
#2 植物と再会した人たち
#3 和と太陽の国
#4 聖なるコメの話
#5 肉の文化、大豆の文化
#6 発酵する世界へ

Column
#1 土地、開墾、そしてアジール
#2 縄文人・意外と長寿で健康だった説
#3 和をもって「ホオポノポノ」となす?
#4 稲妻と生命エネルギー
#5 日本食って何だろう?

生きることは食べること
食べるために旅すること
そして、旅することは愛すること
苦を浄化し愛に変えること

Living is Eating.
Traveling for Eating.
And Traveling is Loving of all.
Purify suffering and turn into Love.

価格:1,500円

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サンプル版(B6版・286ページ)のテスト販売を受付中です。

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参考資料

#はじめに
関野吉晴『グレートジャーニー全記録①移動編』(毎日新聞出版)
関野吉晴『グレートジャーニー全記録②寄道編』(毎日新聞出版)

#1 食べるために生きてきた
エリア・カザン監督『エデンの東』(ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント)
日本聖書協会・訳『口語訳聖書』(日本聖書協会)
河合信和『ヒトの進化 七〇〇万年史』(ちくま書房)
米川博通『生と死を握るミトコンドリアの謎〜健康と長寿を支配するミクロな器官』(技術評論社)★
司馬遼太郎『項羽と劉邦』(新潮社)
アントニオ・ベルトラン監修『アルタミラ洞窟壁画』(岩波書店)
島泰三『親指はなぜ太いのか〜直立二足歩行の起原に迫る』(中央公論社)
島泰三『ヒト〜異端のサルの1億年』(中央公論社)
島泰三『人はなぜ立ったのか?〜アイアイが教えてくれた人類の謎」(学習研究社)
栗本慎一郎『パンツを脱いだサル〜ヒトは、どうして生きていくのか』(現代書館)
田家康『気候文明史〜世界を変えた8万年』(日本経済新聞出版社)
ヴォルフガング・ベーリンガー『気候の文化史〜氷期から地球温暖化まで』(丸善プラネット)
崎谷満『DNAでたどる日本人10万年の旅〜多様なヒト・言語・文化はどこから来たのか?』(昭和堂)
斎藤成也『核DNA解析でたどる 日本人の源流』(河出書房新社)
篠田謙一『DNAで語る 日本人起源論』(岩波書店)
栗本慎一郎『ゆがめられた地球文明の歴史〜「パンツをはいたサル」に起きた世界史の真実』(技術評論社)
栗本慎一郎『栗本慎一郎の全世界史〜経済人類学が導いた生命論としての歴史』(技術評論社)★
栗本慎一郎『シルクロードの経済人類学〜日本とキルギスを繋ぐ文化の謎』(東京農業大学出版会)
原研哉『デザインのデザイン』(岩波書店)
井島健至『世界を旅し、自己に覚醒する』(『TISSUE VOL.3』ハンカチーフ・ブックス所収)★
栗本慎一郎インタビュー③(インターネット「Bio & Anthropos」所収)★

コラム1 土地、開墾、そしてアジール
網野善彦『無縁・公界・楽』(平凡社)
網野善彦『日本の歴史をよみなおす (全)』(筑摩書房)

#2 植物と再会した人たち
安田喜憲『縄文文明の環境』(吉川弘文館)
小山修三『縄文学への道』(日本放送出版協会)
南川雅男『炭素・窒素同位体に基づく古代人の食生態の復元』(クバプロ『新しい研究法は考古学になにをもたらしたか』所収)
工藤 雄一郎・国立歴史民俗博物館『ここまでわかった!  縄文人の植物利用 (歴博フォーラム)』(新泉社)
小山修三『美と楽の縄文人』(扶桑社)
ウィリアム・ブライアント・ローガン著、山下篤子訳『ドングリと文明〜偉大な木がつくった1万5000年の人類史』(日経BP社)
寒川恒夫・編『図説スポーツ史』(朝倉書店)
小山修三『アボリジニ現代美術展〜精霊たちのふるさと』(現代企画室)
安保徹『人が病気になるたった2つの原因〜低酸素・低体温の体質を変えて健康長寿!』(講談社)

コラム2 縄文人・意外に長寿で健康だった説
石弘之『感染症の世界史〜人類と病気の果てしない戦い』(洋泉社)
小林和正『出土人骨による日本縄文時代人の寿命の推定』(「人口問題研究 No.102,1967」所収)
長岡朋人『縄文時代人骨の古人口学的研究』(『考古学ジャーナル606,2010』所収)
藤田紘一郎『バカな研究を嗤うな〜寄生虫博士の90%おかしな人生力』(技術評論社)
藤田紘一郎『腸内細菌と共に生きる〜免疫力を高める腸の中の居候』(技術評論社)★
日沼賴夫『ウイルスから日本人の起源を探る』(『日農医誌 46巻6号』所収)
小山修三・杉藤重信『縄文人口シミュレーション』(国立民族学博物館研究報告)
栗本慎一郎『パンツを捨てるサル〜「快感」は、ヒトをどこへ連れていくのか』(光文社)

#3 和と太陽の国
宇治谷孟・訳『日本書紀(上)全現代語訳』(講談社)
吉村貞司『原初の太陽神と固有暦』(六興出版)
松岡正剛『日本流〜カナリアはなぜ歌を忘れたか』(朝日新聞社)
松岡正剛『神仏たちの秘密〜日本の面影の源流を解く (連塾方法日本1)』(春秋社)
山折哲雄『宗教の力〜日本人の心はどこへ行くのか』(PHP研究所)
増谷文雄『正法眼蔵 全訳注』(講談社)
藤田一照・長沼敬憲『僕が飼っていた牛はどこへ行った?〜「十牛図」からたどる「居心地よい生き方」をめぐるダイアローグ』(ハンカチーフ・ブックス)★
井沢元彦『逆説の日本史〈1〉古代黎明編〜封印された「倭」の謎』(小学館)
三浦佑之・訳『口語訳 古事記〜人代篇』(文藝春秋)
太田萃『三輪山の神と周辺の神々』(大神神社・編『古代大和と三輪山の神』学生社、所収)
渡辺豊和『縄文夢通信〜縄文人は驚くべき超文明を持っていた』(徳間書店)
栗本慎一郎『シリウスの都 飛鳥〜日本古代王権の経済人類学的研究』(たちばな出版)
栗本慎一郎『栗本慎一郎の全世界史〜経済人類学が導いた生命論としての歴史』(技術評論社)★
小林達雄『縄文人のインテリジェンス〜10のキーワードで解く』(平凡社『別冊太陽 日本のこころ212 縄文の力』所収)
水谷慶一『知られざる古代〜謎の北緯34度32分をゆく』(日本放送出版協会)
埴原和郎『日本人の起源 増補』(朝日新聞社)
斎藤成也『核DNA解析でたどる日本人の源流』(河出書房新社)
斎藤成也『DNAでわかった 日本人のルーツ (別冊宝島2403)』(宝島社)
柳田國男・大塚英志『柳田国男 山人論集成〜柳田国男コレクション』(角川学芸出版)
鬼頭宏『人口から読む日本の歴史』(講談社)

コラム3 和をもって「ホオポノポノ」となす?
レイア高橋『インタビュー〜古代ハワイアンの英知から学ぶ自然とのつながり方』(ハンカチーフ・ブックス『TISSUE Vol.2」所収)★
レイア高橋・高山求『フラカヒコ〜魂の旅路』(アールズ出版)
レイア高橋『ハワイ式腸マッサージ』(KKベストセラーズ)★
前野隆司・保井俊之『無意識と「対話」する方法〜あなたと世界の難問を解決に導く「ダイアローグ」のすごい力』(ワニブックス)

#4 聖なるコメの話
丹後建国1300年記念事業実行委員会『丹後王国物語〜丹後は日本のふるさと』(せせらぎ出版)
安田喜憲『縄文文明の環境』(吉川弘文館)
安田喜憲『文明の環境史観』(中央公論新社)
松前健『謎解き日本神話』(大和書房)
中沢新一『先史諏訪の世界性』(井戸尻考古館・編『蘇る高原の縄文王国』言叢社、所収)
中沢新一『精霊の王』(講談社)
市川建夫『ブナ帯と日本人』(講談社)
高橋克彦『炎立つ 巻壱・北の埋み火〜巻伍・光彩楽土』(講談社)
高橋克彦・明石散人『日本史鑑定』(徳間書店)
石毛直道『日本の食文化史〜旧石器時代から現代まで』(岩波書店)
佐藤洋一郎『食の人類史〜ユーラシアの狩猟・採集、農耕、遊牧』(中央公論社)
栗本慎一郎・編著『経済人類学を学ぶ』(有斐閣)
山口佳紀『暮らしのことば・語源辞典』(講談社)
幕内秀夫『日本人のための病気にならない食べ方』(フォレスト出版)★
幕内秀夫『粗食のすすめ』(東洋経済新報社)
幕内秀夫インタビュー(インターネット「Bio & Anthropos」所収)★
小椋一葉『消された覇王』(河出書房新社)
原田常治『古代日本正史』(同志社/婦人生活社)

コラム4 稲妻と生命エネルギー
ブログ『太田成男のちょっと一言』(2011年11月16日)
太田成男『ミトコンドリアのちから』(新潮社)
長沼敬憲『ミトコンドリア「腸」健康法』(日貿出版社)★
NHKスペシャル『宇宙初中継 宇宙の渚』(2012年9月18日放送)
光岡知足『腸内細菌の話』(岩波書店)

#5 肉の文化、大豆の文化
光岡知足『腸内細菌の話』(岩波書店)
光岡知足『大切なことは腸内細菌から学んできた』(ハンカチーフ・ブックス)★
光岡知足『腸を鍛える』(祥伝社)★
光岡知足『人の健康は腸内細菌で決まる!』(技術評論社)★
石毛直道『日本の食文化史〜旧石器時代から現代まで』(岩波書店)
佐々木高明『照葉樹林文化の道〜ブータン・雲南から日本へ』(日本放送出版協会)
中尾佐助『料理の起源 (読みなおす日本史) 』(吉川弘文館)
石浦章一『タンパク質はすごい!〜心と体の健康をつくるタンパク質の秘密』(技術評論社)★
竹田潔インタビュー①(インターネット「Bio & Anthropos」所収)★
高橋迪雄『肉食動物「ヒト」は何を食べ、どう生き延びてきたか?』(池田清彦・監修『人の死なない世は極楽か地獄か (バク論)」技術評論社、所収)★
幕内秀夫『日本人のための病気にならない食べ方』(フォレスト出版)★

コラム5 日本食って何だろう?
中村運『生命にとって水とは何か〜水の不思議な力を解き明かす』(講談社)
新谷弘実『水と塩を変えると病気にならない』(マガジンハウス)★
村上譲顕『日本人には塩が足りない!』(東洋経済新報社)

#6 発酵する世界へ
三木成夫『内臓とこころ』(河出書房新社)
中村桂子『科学者が人間であるということ』(岩波書店)
光岡知足『腸内細菌の話』(岩波書店)
古谷彰子 ・柴田重信 (監修)『時間栄養学が明らかにした「食べ方」の法則』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
大塚邦昭『病気にならないための時間医学』(ミシマ社)
長沼敬憲『最新科学でわかった! 最強の24時間』(ダイヤモンド社)★
多田富雄『免疫の意味論』(河出書房新社)
審良静男・ 黒崎知博『新しい免疫入門〜自然免疫から自然炎症まで』(講談社)
上野川修一『からだの中の外界〜腸のふしぎ』(講談社)★
上野川修一インタビュー①(インターネット「Bio & Anthropos」所収)
高木由臣『寿命論』(日本放送出版協会)
高木由臣『生物の生き残り戦略「寿命」はこうして生まれた』(池田清彦・監修『人の死なない世は極楽か地獄か』技術評論社、所収)★
長沼敬憲『ミトコンドリア「腸」健康法』(日貿出版社)★
栗本慎一郎インタビュー①(インターネット「Bio & Anthropos」所収)★
佐古田三郎『佐古田式養生で120歳まで生きる する・しない健康法』(実業之日本社)★
佐古田三郎『医者が教える長生きのコツ』(PHP研究所)★
佐古田三郎インタビュー①(インターネット「Bio & Anthropos」所収)★
エルヴィン・シュレディンガー『生命とは何か〜物理的にみた生細胞』(岩波新書)

#おわりに
長沼敬憲『世界とつながる、カラダが目覚める〜熊野の森の宇宙「野生」へ回帰する旅』 (ハンカチーフ・ブックス『TISSUE Vol.2」所収)★
大沢正道・編集『近代日本思想大系20 大杉栄集』(ちくま書房)

★は著者が企画・編集および取材に携わった書籍・記事になります。

 

【謝辞】
本書の取材・執筆に際して大変お世話になりました。ここに感謝の意を表します。

井島健至、木戸寛孝、栗本慎一郎、佐古田三郎、種本武司、土橋重隆、幕内秀夫、光岡知足、レイア高橋(五十音順)